つずら織　御袋帯

　正倉院宝物の古代裂のなかにある斜め格子の織物は現在では伝統工芸品として組紐やつずら籠などに多く見受けられます。その稀有な特色を今に取り入れようという試みはかつて何度となく繰り返られてきました。しかし伝統ある西陣の高度な技術と長年の研究によりついに帯としての斜め格子の織物「つずら織」が完成しました。
　 上質の絹糸を特殊撚糸して四季折々の美しい色に染わけコンピューターにより五本から七本の複雑な色調の合糸をしています。さらに斜め織の交叉によって多種多様の豊かな色彩にあふれた袋帯が出来上がりました。シルク特有の軽くなめらかな風合い、上品で光沢のある色合い。しわになりにくい素材「つずら織」は幅広い用途に活用されるおびとしてお召下さい。